呪われた国日本への道―天野千春の雑記帳

天皇制解体の動きが活発化している。このままでは日本は、その歴史と伝統に呪われても仕方がない。天野千春の雑記帳。

本ブログの内容

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本ブログの内容は以下の通り

天皇制解体の動き及びそれに対応する保守勢力の反応

・日本国の歴史

・英国及び世界の歴史・文化

・時事問題に対する私見
ブラームスを中心とした西洋古典・バロック音楽について
・その他



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本ブログ設立の経緯

本ブログ設立の経緯

 平成28年8月8日、今上陛下は、「象徴としてのお務め」についての御諚を発せられた(注1)。
 同年9月23日、この御諚を賜った安倍内閣は、「天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議」の開催を決定(注2)し、陛下の御譲位に係る議論が開始された。しかし、この「有識者」会議の議論は、我が国の歴史と伝統より自生・生起し、保持されてきた皇位継承の法を破壊する意図の下で行われた。これは、会議の議事録(構成員及びヒアリングされた有識者の発言)と最終報告を見れば明らかである(注3)。
 同時に安倍内閣は、平成29年1月24日、特例法での御譲位実現及びその満場一致での成立を期すという皮相な目的の下、大島理森衆議院議長を通じて、陛下の御譲位についての「立法府の対応」について議論をとりまとめるよう、指示した(注4)。
 これは、特例法案起草に民進党共産党以下破壊勢力を関与させ、その成立を破壊勢力に依存させる愚行であった。特に破壊勢力は、御譲位に便乗して、所謂「女性宮家女系天皇」論を再燃させることを企図していた。
 にも拘らず、5月19日、安倍内閣有識者会議最終報告及び「立法府のとりまとめ」に準拠した「天皇の退位等に関する皇室典範特例法案」(注5)を閣議決定し国会に提出した。そして予想通り、破壊勢力は「女性宮家創設の国会審議」を附帯決議することを自民党に求め、自民党はこれを了承した(注6)。
 昨年8月以来の御譲位をめぐる闘いにおいて、安倍内閣民進党共産党以下破壊勢力に屈したのである。
 このような安倍内閣の無能は指弾され、破壊勢力による「天皇制」解体の動きは阻止されなければならない。さもなければ、神武天皇御即位以来の歴史と伝統が、日本国を呪うものである。

 この考えの下、本ブログを設立する。


注1
 昭和16年10月17日、東条内閣組閣に当たり、昭和天皇は以下のような趣旨の御諚を発せられたと木戸幸一は東条と及川海軍大臣に伝えている。
 「国策の大本を決定せられますに就いては、九月六日の御前会議の決定にとらはるゝ処なく、内外の情勢を更に広く深く検討し、慎重なる考究を加ふることを要すとの思召であります」(『木戸幸一日記 下』、木戸日記研究会編、東京大学出版会、1966)
 この御諚を賜った東条は、
 「此の「白紙還元」と云ふことは私もその必要ありと思って居ったことであり、必ず左様せねばならずと決心しました。なほ此の際、和か戦か測られず。塾れにも応ぜざれる閣内体制が必要であると考へました」(『東条秀樹宣誓供述書』、国立国会図書館デジタルコレクション、http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1042032
と述べている。
 この度の今上陛下の御諚は、国民に宛てておられる以上、国民は謹んで賜る必要がある。上記所謂「白紙還元の御諚」を参考としながら、陛下の御譲位を実現すべきと考える。しかし、院政に至り、南北朝動乱を招く元となった皇極天皇以来の譲位の旧慣を、動乱期たる明治の旧皇室典範が廃した事実、そして現在の脆弱な皇位の状況に鑑みれば、陛下の御譲位は今後の皇位安定のため、極めて特殊な例として処理すべきである。愚民たる私がその策を考え得ぬことも残念ながら、本来それをなすべきエリート層があの体たらくでは、最早日本国に未来はない。

「象徴としてのお務めについての天皇陛下のおことば」(平成28年8月8日)、宮内庁
http://www.kunaicho.go.jp/page/okotoba/detail/12#41


注2
内閣総理大臣が開催するもので、構成員は次の六人。
今井敬(経団連名誉会長)
御厨貴(東大名誉教授、政治史)
清家篤慶應塾長、労働経済学)
山内昌之(東大名誉教授、イスラム史)
小幡純子(上智大法科院教授、行政法
宮崎緑(ジャーナリスト)
尚、事務局は内閣官房皇室典範改正準備室に置かれている。

天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議の開催について」(平成28年9月23日)、首相官邸
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/koumu_keigen/pdf/sechikonkyo.pdf

注3
 内閣官房皇室典範改正準備室は、所謂「女性宮家女系天皇」推進のための機関であることは今更言うまでもない。小泉内閣・野田内閣でこの機関の手駒となった園部逸男は本会議において「有識者」としてヒアリングされている。
 構成員及びヒアリングされた有識者の中では、渡部昇一氏(上智大名誉教授、英文法学)、本郷恵子氏(東大史編所教授、中世史)の発言が比較的まともであった。
 他の者については、破壊勢力というべきである。特に、高橋和之(東大名誉教授、憲法学)の発言は、1950年代の宮澤憲法学より過激的でありおよそ正常ではない。

天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議最終報告」(平成29年4月21日)、首相官邸
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/koumu_keigen/pdf/saisyuhoukoku.pdf

天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議最終報告 参考資料」(平成29年4月21日)、首相官邸
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/koumu_keigen/pdf/sankousiryou.pdf


注4

 大島は皇室会議構成員たる衆議院議長としての立場を忘れ、安倍内閣に追従して、陛下の御譲位に係る正常な議論を封殺した。そればかりか、大島は「とりまとめ」との言葉に執着したのか、民進党共産党以下破壊勢力の言を容れ、陛下の御譲位と関係のない女性宮家女系天皇の議論の発生を許した。

天皇の退位等についての立法府の対応について(内閣総理大臣からの論点整理の提示)」(平成29年1月24日)、衆議院
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_annai.nsf/html/statics/shiryo/taii_02gaiyou.pdf/$File/taii_02gaiyou.pdf

天皇の退位等についての立法府の対応」に関する衆参正副議長による議論のとりまとめ(平成29年3月17日)、衆議院
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_annai.nsf/html/statics/shiryo/taii_torimatome.pdf/$File/taii_torimatome.pdf

天皇の退位等についての立法府の対応」に関する衆参正副議長による議論のとりまとめに対する民進党の意見(平成29年3月17日)、衆議院
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_annai.nsf/html/statics/shiryo/taii_t_shiryo01.pdf/$File/taii_t_shiryo01.pdf


注5
 本法案には問題点が多い。
 例えば、その名称「天皇の退位等に関する皇室典範特例法案」は、「今上陛下の御譲位に関する皇室典範特例法案」とすべきである。
 注1で述べたように、この度の御譲位は、極めて特殊な例として処理されなければならない。したがって、万一にもこの法案が悪しき先例とならぬよう、「今上陛下」の語を用いるべきであった。また、「退位」などという不敬語を用いるべきでないことは、いうまでもない。

天皇の退位等に関する皇室典範特例法案について」(平成29年5月19日)、首相官邸
http://www.kantei.go.jp/jp/headline/taii_tokurei.html


注6
退位 付帯決議に“女性宮家の検討”明記で大筋合意(5月30日 18時33分)、NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170530/k10011000521000.html


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